アメリカのニュークリティシズム世代を代表する文芸評論家であり思想家でもあるケネス・バークの代表的著作です。バークオロジーという言葉ができたくらい、バークの思索は独特な世界を形成していて、その学際的な知の途轍もない広がりは、読むものを圧倒させます。 脱構造主義的な文脈で「パフォーマティブ」な言葉の働きが大きな注目を浴び、それ以来、誰もが（いささか安易に）使う概念になりましたが、バークのこの著作は、そういった問題系に接続することが可能は示唆にとむものだと個人的には思いますが、どうも、大陸系の思想にばかり目がいっている人たちには、バークの先駆的な仕事が視野に入っていないようだと感じます。 いずれにしても、帯が謳っているように二十世紀を代表する名著であることは確かで、言語の使用、その修辞的な効果という面からものを考えたい方は、この本を一度は通読する必要があると思います。 コンディションは最良。新品に近い状態です。表紙カバーの上端にわずかなヨレ、裏表紙に薄いスレらしきものがあるほか、どこにも傷や汚れや書き込みはありません。2009年の初版です。もう入手困難で、価格が高騰している本ですが、精一杯頑張りました。よろしくお願いします。これほどのコンディションではなかなか見つからない本かと。